2012/08/29

Vol.3なんとか終了しました。お客さんが全然来なくてつらかったです。

先週末、世田谷オーガニックパークVol.3が何とか終了しました。来ていただいた方、出展者の方、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。2日間とも超猛暑。強烈な炎天下。出展者の方は本当に大変だったと思います。(あらゆる面で主催者として責任を感じています。)

はっきり書きます。いつにも増して集客が全然なかったです。もう悲しいくらいに。閑古鳥が鳴いていました。いや、泣いていました。集客がないイベントほどつらいものはありません。今回はさすがにこたえました。僕の心境はさておき、やはり出展者のみなさんに多大なご迷惑をかけてしまったことは反省しています。主催したイベントに人を呼べなかった、ということについてお詫び申し上げます。本当に申し訳ありません。

タイごはんでおなじみのメイノブ食堂さんのブログです。今回、急遽出展をお願いしていました。

数字じゃないっす/旅するタイごはん メイノブ食堂

これが出展者さんの本音だと思います。「主催者さーん、見てる?」はい、もちろん見ています。。言っていること、思っていることは間違っていません。弁解の余地はありません。逆の立場で考えればわかりますが、主催するならちゃんとお客さんを呼べよということ以外ありません。いい大人が遊んでいるわけではないですから。励ましてくれる出展者さんもいらっしゃいましたが、今回のマルシェの総括、評価だと思って真摯に受け止めようと思います。…悔しいです、とても。

Vol.2(7月)は新聞折り込み広告をやってみたのですが、まったく効果がありませんでした。今回はポスティングで近所に数千枚撒いてみました。ですが、これも全く効果がありませんでした。数千枚でいいのかはさておき、とにかく反応がない。新聞折り込みに関しては正直時代遅れだと思っていたのですが、近隣住民の属性を考えた上で、淡い期待をしたのです。年配の方々が住んでいる地域で情報ソースは新聞、、それならば、、。世田谷の下町と呼ばれるこのエリアで「オーガニック、ベジ」と叫ぶには適した場所ではなかったのかも知れません。と場所のせいにするのも何とも卑怯ですが、結果が全てのこの仕事においては主観ではなく客観的に考えなければいけないな、とアタマを冷やしています。その他ダメな理由はたくさん挙げられます。

柿生で開催しているVege&Forkを例えるならば、店舗数、地域メディア広告量が違うのですが、基本的には僕がやっているプロモーションはいつもと一緒です。ただこれだけ反応がないということで改良せざるを得ないというか考える必要があります。

感情的、精神論的に「がんばる、続けることが大事!」とか吠えるのは僕の自由ですが、それこそが一人よがりなのかも知れない。出展者あってのイベントです。これをネガティヴと捉えることも出来ますが、そういう感情ではなく、あくまでも俯瞰して感じたことでした。

ネガになっている時間などなく、今週末は新百合ケ丘住宅展示場でも開催します。10月は横浜の住宅展示場、そして11月早々に第5回Vege&Fork Market が控えています。特に第5回〜は既に3分の2以上の申し込みをいただいています。こちらはお客さんが増えておりますが、決して油断はせず、初心を忘れず、一生懸命プロモーションをやっていこうと思っています。プレッシャーを感じながらやるしかありません。

以前も書きましたが、「何かのせいにすること」は簡単です。例えば会場にせいにすることは簡単。暑いから人が外に出ていないのも「他人のせい」です。けれどそれを僕が言ってしまったらダメだし、口に出すべきではない。冷静に考えてみて本当に会場が良くないと自分が本当に思うならさっさと撤退すればいい。もしくはじっくりやろうと思うならじっくりやればいい。優柔不断が一番いけないんです。後手後手になっている自分に気付きます。

何かのせいにすることでの僕の意見、今後について考えるのであればロケーションは相当重視すべきとは思いました。これはやってみて思ったことです。やる前はそうは思わなかった。会場敷地内で都市計画道路の工事やマンション建設が行われているところで安物売りではない、良質な、作り手の思いのある、ごはんや自然栽培の野菜、スムージーや野菜ジャムや珈琲、オーガニックベビー商品を売ることについて果たしてどうなのか?と問われれば、やはりノーと言うしかありません。完全に僕の判断ミスです。ベビーカーを押したママとベビーが来るロケーションではなかった。オーガニックを伝える環境ではなかった。(やりたいと言ったのは自分なのに、会場を貸していただいた商店街の方には怒られちゃいますね。)

世田谷駅でやれるのはなんだろうかと考えたときに、マッチすべきコンテンツを用意しなければいけなかった。しかし、それをはっきり見いだせていないことがダメでした。

なんかしつこくダラダラと書いてしまいました。せっかくなのでもう少し書いてみます。

今って人と出会うことも、楽しみを見つけるのもとても簡単な時代だなと思います。そして人も集まりやすいし、何かの企画やプロジェクトを立ち上げるのも簡単になってきました。本当に誰でもできる。誰かが発した情報が流れます。確認し、共感したならば、それは拡散され共有される。楽しいモノやコトはまたたく間に話題になります。その一方で忘れ去られるのもとても早い。つまりあきられやすくもあります。ひとつのことをやり続けるには飽きさせないようにしなければいけません。だから容易なことではない。

そういう意味で言うと僕がやっていることは全然おもしろくなかった。例えばフライヤーを見たり、ブログを見て「行ってみたい!」「ワクワクしてきた!」と感じさせることができなかったらそのイベントには魅力がないんです。一瞬の勝負なのかも知れません。おもしろそうなイベントはチラシ一枚で伝わる。そうでなければその時点でアウトです。

出展者はどんな思いで出展しているのか

実は僕にも出展者経験が結構あります。大学を卒業後、アジアン雑貨を取り扱う小さな商社の営業マンをやっていました。それこそ夏から秋にかけてそこらじゅうのイベントに出展していました。商品アイテムはタイの雑貨やシルバー、インドのお香、置物にサリーなどの衣類、アフガンのストール、バリの木彫りや家具、ペルーの人形や雑貨などです。フェスやレイヴパーティやフリマ、なんでも出ていきました。長野の森の中で100万円売った日もあれば、千葉のイタリアン祭りで売り上げ700円の日もありました。厳しいボスだったので売り上げが悪いと夜中まで怒られる日々です。その後もずっと営業畑ですが、営業の基本はここで学びました。ペコペコ営業は大嫌いですが、自分が誇りを持てる商品やサービスなら営業マンという仕事はエキサイティングだとも思います。「でかい契約を決めてみろ、それはお前にとって最高の経験になる。しかもセックスより気持ちいいぞ。」としょっちゅう言われました。昨日のことのように思い出します。24歳の頃です。

出展者の方の気持ちはそれなりにわかっているつもりです。

ヘヴィメタルのライヴハウスイベントやDJとダンサーのクラブイベントもやりました。うまくいったこともあるし、うまくいかないこともたくさんありました。今も相方の作るFIKAスイーツが出展する仕事があれば僕も出向きますし、企画もします。料理教室でキッチンに立った事もあります。(皿洗いと簡単な盛りつけですが!笑)9月の連休は知り合いのエスニックレストランを経営している社長から頼まれて出展者として横浜のイベントで仕事してきます。

他のイベントやオーガナイザーから学べる事はたくさんあります。素敵過ぎてうらやましく思うことも多々あります。単純にイベントが大好きだし、楽しいことはよくわかっています。「あーやっちゃったな。。」と言いながら結局今も同じような仕事をしています。人を集め、裏方仕事をし、共作した仲間と喜び合う。多分僕はイベントオーガナイザーという仕事が好きなんだろうと思います。少々ポカしたってやり続けるしかないんです。まだ仲間は少ないけど、そう思っているヤツが先に歩いていくしかない。その先に仲間を増やしたい。だから四の五の言わず、実行していきます。

ベジ、オーガニック、ナチュラルという世界はまだまだ日本においては小さな小さな市場だと思います。でもこの世界は未来があります。可能性もあります。なぜなら人が知らない事がたくさんあるからです。そんな世界の中に自分が楽しさややりがいを見いだせたことはラッキーと思っています。誰かがおもしろいことをやったらおもしろいくなる世界だぞ、と。そこに切り込んでいきたい。

自分発信で人を巻き込んでうまくいかないことがあれば批判されたり、disられたり、ネガなことを言われることもあるかも知れません。「あいつのイベントひどいぞ。」とか。けれどもそんなことはどうでもよくって、自分がブレずに精一杯やること。それでいい。これしかありません。(他人を無視するとはもちろん言いませんが。)

「せめられたときでも精一杯やっていることで素直に謝れること」もしくは「しっかりやっている自負があることで謝らなくても貫ける状態であること」このどっちが常に軸としてあるように。今回は一生懸命お店集めもしたし、(結果集まらなかった。)時間と予算の許す限りフライヤー撒きはやりました。だから素直に謝れます。

自分自身はまだまだオーガニックイベント業界の端くれですが、自分の名前と信頼でやっていこうと決めたので続けています。まだまだしばらく続けるつもりです。気がつけば自分の名前を出してやる仕事でなければイヤになっています。自分のケツは自分でふく仕事でなければいけない。そこにやりがいを感じています。メイノブさんのブログはプチショックでしたが、今や可視化社会なので人をごまかすことなんて絶対できません。ダメなもんはダメと言ってくれる人間関係の中で思いっきり後悔のないようにやるしかないんです。

今週末は新百合ケ丘にオープンする住宅展示場で小さなVege&Fork Market やります。会場のスペース上10店舗まで、とのことです。他は子ども向け遊びコーナーがたくさんあるようです。ここまで書いたのでもう、言いますが、とてーもみなさんに来ていただきたいと思っています。初めて出展される方は「この主催者大丈夫か?」と心配になってしまうかも知れませんが、大丈夫です!

というわけでお弁解エントリー(しかもヘヴィにしつこくて長い。)になってしまいましたが、引き続きよろしくお願いいたします。