2012/04/06

ノスタルジーな音響システムと読書の時間。

テレビはほぼ見なくなり、帰宅してからは読書していることが多いのですが、音楽バカの僕はBGMも気にしています。DVD観るときの酒のつまみみたいな感じで。読んでいる本の世界観とBGMがマッチすると一層読書が楽しくなります。(完全なる自己満の世界!)

部屋の音響環境は時代に超逆行しているセパレートタイプのオーディオセット。CD(1枚トレイのやつと100枚トレイのやつ!)、MD、レコード、DVD(DVDを「聴く」為だけの)それからカセットプレーヤーまで。これをAVアンプでまとめて無駄にでかいスピーカーにつなげて愛聴しています。おっとPC(iTunes)接続はもちろんです。全部90年代の機材です。特別いいものではないけれど10代の頃から使っているので愛情があります。やれ断捨離だ、無駄を省くだ言っていますが、これと1100ccのバイクはどうにも捨てられません。
(一応お伝えすると、この一年で自分の所有物を1/3まで減らしてみました。爽快。)


↑ちょっと高級そうに見えなくもないですが、売ったところで二束三文どころか値段なんて付かないんじゃないでしょうか?だったら使おうみたいな。今や国内のテレビ産業も廃れてしまっている時代。薄型テレビは値崩れが加速し、1インチ1万円の時代から今や1,000円代続々。エレクトロニクス産業は本当に流れが早いです。僕が持っているようなAV機器なんて誰が使うんでしょう(笑。とは言いつつ、iPhoneやiPadなどのデバイスだけで完結するなんてとても無理!みなさんはどんな環境?

さて、久しぶりにカセットテープを聴いています。10代の頃の字で曲名が書いてあるので微妙にノスタルジックな気分になります。音が新鮮ですよねぇ。化石となった単語「ハイポジ」。ずっとiTunes(MP3)やiPodで音楽を聴いていると耳がそっちに慣れてくるため、音質が劣化しているとは言え、カセットテープの音質が妙に新鮮に聴こえたりして楽しめます。
別に「冷凍庫に入れたCDは音がいい。」なんて言うつもりはないですし、コアなオーディオファンではありませんが、アナログファンの気持ちはわかります。

グーグルはついにメガネ型コンピューターを発表しました。進化したテクノロジーが退化する事はまずないでしょう。映画マイノリティ・リポートのような世界は近い未来の話しかも知れません。一方でその反動の如く、原始的な人間らしい生活を欲する人も増えてくる気がします。自然や土に触れたり、地域社会にコミットする活動をし始めたり、ハイテク満開な生活から健康や食生活を考えたり、家族と過ごす時間を尊重したり。別にテクノロジーと相反していることではありませんが、アナログ文化は消えてなくなることはないでしょう。

ワークスタイルやライフスタイルも多様化しています。大組織や団体に属することに疑問を持ち、ノマドスタイルが議論され、モノを持たない生活が好まれ始め、シェアする文化が広まり、ついには貨幣経済から評価経済の概念を提唱し始める人さえ現れました。めちゃくちゃおもしろい時代だと思って精一杯サバイヴしようと思います。安定を求めるのではなく、不安定を楽しみながら。そしてその中で自分はどこに向かって泳いでいくのか。その隙間にオーガニックの価値を見い出しながら活動できることにエキサイトしていこうと思っています。

ちなみにこのブログを書きながら聴いていたのはボン・ジョヴィの1993年のアコースティックライヴ@メルボルンとボニー・レイットの「LUCK OF THE DRAW」でした。ボニーの声は素晴らしい。音楽はタイムマシーン!