2011/12/26

”ベジファイ”されるカラダ。

肉は「どうしても食べたい〜!」と思ったときにしか食べなくなりました。無理してるのではなく自然と。その分、数ヶ月に一度くらいですが、その時はめちゃくちゃおいしく食べれます。ストイックに100%完全ベジタリアンライフを送っているわけではありませんが、オーガニックや植物性の意識はとても強くなりました。寝起きとか、疲れ具合とか、思考力とか、スッキリ具合は格段に違います。アスリートたちの玄米食も頷けるわけです。5年くらい前の自分の写真を見せた友人には「顔つきが全然違う。今の方がいい。」と言われました。「生活習慣が悪いとそのまま顔色に出る」と言うわけです。食べ物や生活パターンで顔つきさえも変わる。

人って環境によって変わるんだなぁと思います。
たまに自分に向かって「ベジファイ!」って勝手に言っています。”カラダを野菜化!” ??

自分じゃほとんど気付かないものです。他人の自分を見る目や指摘はほぼ当たる、と思っているので良く聞くことにしています。今思えば、暴飲暴食当たり前、ヘヴィなタバコにアルコールたっぷりな生活。今はもう絶対に戻りたくないですよね。20代は無理できても(笑、30代中盤からは生活習慣と仕事の効率性が正比例すると思っています。••なんて24日に誕生日だったので思わず吐露!
(あ、Facebookではたくさんコメントいただきました。ありがとうございました!)

*****

今年は多くの方とお会いできた年でした。その中のお一人に室谷真由美さん。大変お世話になりました。いつ休んでいるのだろう?と思うぐらいよく働いて(動いて)いる方です。いくつもの企画やプロデュースを同時に手がけていながらもブログで詳細を報告してくれているのでちゃんと追っています。(笑。というか今年は本格的にFacebookが広まった年なので、友人知人の動きがまるわかりの一年。

そんな室谷さんの企画を二つご紹介。

一つ目は玄米おにぎり!こんな商品を開発中とのこと!

(↑本人ブログから転載させていただきました。)

(サンプルをいただきました!)

「美女限定とかキレイになれる玄米おむすびとか 玄米は美人のもとの玄米餅とか。明るく可愛くPOPでしょ。これなら、玄米の地味なイメージもなく、手に取っていただけるかなぁって、考えました。レトルトなので、1年間保存可能です。いざというとき、旅行の時、山登りのとき、非常用に。  または、玄米を自分で炊くことのできない方や、  玄米を食べてみて欲しいお友達や大切な方への贈り物に」
(ブログより転載)

ナイスアイデア!商品はもちろん、何より僕としては共感できるプロダクトや取り組みをしている友人を応援したい気持ちがとても強いし、一緒に仕事で絡んでいきたい方がたくさんいます。室谷真由美さんはそんな方。とにかくタフ。福井県出身の女性ってタフな人多いのかな(笑。
詳しくはこちら。

二つ目は焼きドーナッツ!自然素材を使った、からだにやさしいドーナッツ。東京駅構内の「東京銘品館 南口店」で購入できるようです。
詳しくはこちら。




これまたお世話になっている「かぼちゃのおうち」が僕にバースデーケーキを作ってくれまして。共通の知り合いの知人宅でのクリスマスパーティ。かぼちゃのおうちが来ることを全く知らされていなかった僕。もてなされることに不慣れな僕。サプライズ。本当に驚きました!

しかも、僕が熱狂的なU2ファンであることを知ってか、ケーキにぐるりと「U2」と描いてあり、感激でした!おいしくいただきました。どうもありがとう。
2012年2月5日(日)大久保のホットショットというライヴハウスで僕がやっているU2バンドのライヴやります。完全趣味で集まった社会人4人組のバンド。2006年11月に8年振りのU2来日公演で興奮仕切った僕は当時mixiでU2バンドメンバーを募ったのです。気付けばもう5年近くやっているんですね(笑。ライヴは主にU2ファンの友人たちと企画。ゆるーくやっています。ライヴは1年ぶり4回目。僕はヴォーカル。そんなこともしています。

(チョコレートでギターを再現!No Egg,No Butter,No Milkです。すごい!)

今年も残りあとわずか。一気に年末モードに突入ですね。個人的には来年早々いよいよフルマラソンがあるし、新しい仕事も始まります。生活のサイクルも変わりそうです。常に自分に変化をつけていきたいところです。来年もがんばっていうと思います。

U2の「終わりなき旅」をお届け。大好きな曲。

U2/I Still Haven't Found What I'm Looking For (Live From Milan 2005)


今年一年、本当にみなさまにお世話になりました。ありがとうございました。よいお年を!
戸田耕一郎


2011/12/22

集結して解散、そしてまた別の場所で集まるという働き方。

先日のサラデコ食堂のオープニングイベントにお越しいただき、ありがとうございました!今回、監修させていただいたマルシェも次回以降のテーマや課題も見つけつつ、無事に終了いたしました!当日は天気も良く、夜まで続く長丁場なワンデーイベントでしたがとてもいい1日になりました!
Beautiful Day!



このイベントはプロジェクト発起人の呼びかけのもと、何人もの大人たちが集まりました。年齢も業種もバラバラです。中には当日初めて顔を合わせる方もいらっしゃいます。各々の得意分野やスキルを生かして協力して作り上げていく。コンセプトや思想とともにそんな風に始まっていきました。ゼロをイチにするスタートアップ。皆の馬力を合わせる必要があります。

ひとつの山を全員で登ってゆく、そんな感じです。


(pic : Ichiro Miyamoto)

こういう働き方や取り組み方を今風に言うと「コワーキング」と言うのでしょう。必要最小限の人数でチームを作り、せーのでプロジェクトに取りかかる。効率よく成果を上げ、自分の役割を終えたら解散する。ちょっとスタイリッシュな言い方ですが、こんな働き方がこれからの時代のひとつのワーキングスタイルになっていると思います。

今僕は自分自身を半サラ半フリ(サラリーマンとフリーランスの両立)と考えていて、個人でどんどん仕事を作っていこうとしています。大きな括りでは夫婦プロジェクトとして「ベジ/オーガニック」をひとつの柱としていますが、それ以外にも少しづつ広がってきています。そして早い段階でフリーランスになっていきたい。今所属している会社や団体と信頼関係のもと、フリーエージェント契約をし、様々な仕事に取り組むことができる。それをイメージしているととても楽しくなります。

「終わったら解散」と聞くと負のイメージがあるかも知れません。ですがここで言う解散は「効率的で、生産的」な意味を持っています。指揮系統役は存在しますが、基本上司や部下が存在するわけではないので各々が自分が今何をすべきかを考え行動していくわけです。なのでセルフマネジメント力超必須。

簡単に言うほど易しいわけではありませんが、惰性感がないのでいつもクリーン&フレッシュな状態で仕事に取り組むことができることはやはりメリットです。好きなこと(仕事)が続くといよいよおもしろくなってくるんだと思います。好きな人と仕事ができたりもします。これはやっぱり楽しい。当然個人スキルも求められていきます。

このように「プロジェクト単位で人が集まる」ことはとても一般化してきています。特別に新しいことはありませんが、気付き、行動し始めている人が増えてきているのは間違いありません。小さな市場が無数に生まれてきています。

昨日の記事です。twitterで話題になっていました。
脱・肩書き社会~僕らは名刺なしで生きられるか?


確かに僕も少し前までは名刺(所属や肩書き)にこだわったり、名のあるものに憧れていた時期もありました。今は逆で、自分の得意分野を生かした仕事や興味のあることに取り組めるのであれば所属なんて全く関係ない、と思うようになってきました。この一年で大きく変わった意識です。環境は自分で作っていくしかないと思えた一年でもあります。これは本当に。仕事なので「きちんと稼ぐ」ことも忘れてはいけません。

例えば一緒にお酒を供にする集まりでも「次何やる?」とか「こんなプロジェクトがあるんだけど、どう?」と言った会話が日常的にあります。(そういうアンテナの人との席が多い、というのもありますが。)大企業や名のある企業に勤めている人たちでさえも自分のコンテンツや企画を持ち歩いていたりします。危機感も持っており、決して今のポジションに胡坐をかいているわけではありません。だからサラリーマンを否定しません。全てアンテナと感度の問題です。

先日のサラデコ食堂の夜のPartyでも某社長が「いまどき、よっぽどのスペシャリストでもない限り、『私のできることはこれだけです』じゃ生きていけないよね。いくつか得意分野作っていかないと。」と言っていたことに共感をおぼえます。サバイバルは始まっています。焦ってないけど、ちょっと急いでやる。

気付けばもう年末です。そんな感じで来年も活動の幅を少しづつ広げていこうと思っています。

サラデコ食堂イベントにご来場下さったみなさま、出店者のみなさま、関係各位どうもありがとうございました!



2011/12/10

サラデコマルシェ、出店店舗のご紹介!


さて、いよいよ1週間後になりました!サラデコ食堂のオープンに合わせたキックオフイベント「サラデコフェスタ」。駐車場を利用して「サラデコマルシェ」を開催します。今回の出店者一覧です。

琥珀堂(焙煎機を車載した移動式カフェ/珈琲)
trios cadeau(トロワカドゥ/焼菓子、リースやアクセサリー)
あんこときなこ(オーガニック焼菓子)
FIKA(フィーカ/オーガニックタルト)
ミコト屋(無肥料無農薬野菜、果物、加工品)
こどもパン(天然酵母パン)
CAFE UTOKU(自家製酵母パン、スコーンフェアトレード商品、雑貨など)
パン工房ふらんす(有機野菜、天然酵母パン、自家焙煎コーヒー豆)
七色のドロップ(ナナカラ)ロミロミブースwithロングライフオハナ(ハワイアンマッサージ)
トミーヤミー(カラダにやさしい焼菓子)
ナチュラルリアルフード森の扉(自然食品、加工品)
なないろ畑 (有機栽培の野菜、野菜の苗)
toeka (トーカ/国産小麦100%、オイルフリーのパン)
 →※都合により出店できなくなりました。(12月13日加筆)
メイドインアース(純オーガニックコットン製品、天然せっけん、オリーブオイルなど) 
※出店者追加しました!
あいよ農場(野菜の販売、農産加工品)

Vege&Fork Market でお馴染みの店のほか、はじめてお会いする方もいらっしゃいます。
朝9:00からオープンします。他にも当日イベントがたくさん!
マルシェで買ったものを食堂内に持ち込んで食べていただけます。

サラデコマルシェ
日時:2011年12月18日(日)
時間:9:00~16:00
会場:サラデコ食堂横、駐車場
(最寄り駅は田園都市線「南町田」徒歩10分)
(建物は株式会社ブーフーウーです。)
入場料:無料
駐車場:申し訳ございませんが、お客様専用駐車場はありません。
(公共交通機関をご利用ください。)


寒い日が続きます。風邪をひかぬよう、暖かい格好でお越し下さい!



2011/12/08

自分のアイデアや企画が「他人のもの」になることについて。

企画や商品開発、プロジェクトに関わっている際、自分が考えたアイデアや企画、ネタなどが「いいねぇ!」と言われて採用されていくのはエキサイティングなことです。それは自分の存在意義を感じられたり、他人に認められた、と思うからです。

逆に上司や同僚、他社などにそのアイデアを持っていかれる、もしくは「まるで自分が考えたように」見せられたりすると不快に思ってしまうこともあります。

企画がうまく通ったり、プロジェクトが進んでいくと、「あれはオレ(私)が考えたアイデアなんだよね。」と言う人は割と多いです。自分が損をした気になってしまう感覚と言えばいいのでしょうか。たしかにそうかも知れません。

そういう経験をもった人は多いと思います。僕も両方の経験があります。

けれども、そのように「盗まれた。」と思ってはいけない、それは違う、と考えるようになりました。
そもそもストレスです。このように考えるべきだと思うようになりました。

アイデアを口に出すだけの人よりも、実行(推進)していく人の勝ち。


なぜなら、「(突発的に)口に出したひとこと」よりも、それを「時間をかけて作り上げていく」ことの方が何倍も大変だからです。エネルギーを使います。「生みの親より育ての親」と一緒です。俗っぽい言い方をするならば、「やったもん勝ち」です。
現代の情報社会(時代)において、天才的な、誰も思いつかない、斬新なアイデアなんてもはやない、とさえ言われています。ちょっとやそっとのアイデアなんてそこらじゅうに転がってるし、そもそも、もうアイデア自体に価値はない、という時代です。
どういうことか。
むしろ実行力が問われている時代だということです。

よく聞く話しがあります。
情報商材系やビジネスモデル系のセミナーなんかで、「こんな素晴らしいビジネスモデルを人前で話してしまっていいんですか??もったいなくないですか?」と。
そうするとスピーカーの人が言うのです。
「今日来た何百人のうち、ほとんどの人がいい話しを聞いた、おもしろかった、と言って帰るんだよ。本当に動く人は1%か2%ぐらいしかいないんだ。だから全く気にしない。」
誰もやらなかったら自分でやるよ、とさえ言っています。
これは実行する(動く)ことがどれほど大変なことかを表している一例です。


先日、某大手メーカー会社の商品開発企画に僕の考えた企画案が開発会議のテーブルにのることになりました。プロモーション戦略まで考えたので、先方の反応がいいそうです。(直接聞いたわけではないけど。)
万が一、企画がとおったらおもしろいなぁ〜と思っています。
ですが!そう、事前の会議ではまさに「上司のアイデア」になっていました。(笑。
僕が上司に話したストーリーがそのまま話されているんです。
そこに戸田の名前は出てきません。一瞬、「マジカヨ。」と思いました。
ですが、会社組織とはそういうもの。

でもまぁいいや、と。著作権じゃあるまいし。どうぞどうぞ、と。
自分の気持ちが曲がらなければ必ず企画のどこかで戻ってくるだろう、呼ばれるだろう、と考えています。
(それも期待しちゃいけないか。)
これは遠慮とは違います。

自分発信でホールドしているコンテンツはきちんと守る必要がありますが、例えば、複数で関わる企画のアイデアにいちいち「自分印」を押そうとしないほうがいい。

プレゼンは上司がするそうですが、そのやりとりも当然エネルギーを使って来てくれるのでしょう。
下から目線ですが、その企画をきちっと伝えて来てくれれば十分です。結果が出たらうれしい。

大事なことは実行するか、口だけか。フラッシュアイデアなんて誰でも思いつくし、言えるのです。例外ももちろんありますが、実際に足を使って動いている人に対して「僕のアイデアだ。」とは言うべきではないのです。
では、あなたがやったらいいんじゃない?、という話しです。


アイデアを考え、口に出し、さらに自分で実行する。それなのに横取りされる場合は?
これはしんどいですねぇ。。。

2011/12/06

The Ash Grove、妙子とゆかいな仲間たち、ライヴ情報

第3回Vege&Fork Market に出演いただいた2アーティストの12月ライヴ情報です。
開催間近です!お時間ある方、ぜひどうぞ!


(妙子とゆかいな仲間たちからオファーをいただき、僕がデザインしました。もうクリスマス!)


●妙子とゆかいな仲間たち
Christmas Party LIVE on Classic
日時:12月18日(日)17:30〜
場所:マッカーサーギャレッジ(小田急線 本厚木駅 徒歩5分)
チケット代:3,000円(予約制、ワンドリンク、ディナー付き)
Facebookページ:妙子とゆかいな仲間たち ←写真もたくさん!
プレゼント交換やるみたいです。(500円まで)

毎年やっているクラシックのLIVE PARTYだそうです。 そりゃあもう、クリスマス気分で盛り上がるでしょう!(あいにく僕は自分のイベントとかぶって出席できないのですが!)
だいぶチケットの残数も少なくなってきているようです。ご興味ある方ぜひ!



The Ash Grove(アッシュグルーヴ)
The Ash Grove クリスマスライブ
日時:12月11日(日) 16:40開場 17:00開演(終演18:00)
場所:しまりすミュージックホール
チケット代:予約:1800円 当日:2000円

内野貴文:イーリアンパイプス、ティンホイッスル、ローホイッスル、Vo.
西村玲子:フィドル、Vo.
沢村淳子:ボタンアコーディオン、アイリッシュハープ、ピアノ、Vo.
沢村 拓:ブズーキ、Vo.

<お問い合わせ>
しまりすミュージックホール&ギャラリー
 〒215-0018
 川崎市麻生区王禅寺東3丁目38-24  Tel:044-988-9188  Fax:044-988-0972
 E-mail  : shimaris@shimaris.com
 HomePage: http://www.shimaris.com/
 携帯Site: http://www.shimaris.com/mb/index.html


秋冬は特に郷愁を帯びたアイリッシュ&トラッドなThe Ash Groveが心地よいと思います。「音楽」を聴かせてくれるバンドです。本当におすすめです。ぜひギネスビールでものみながらお楽しみください!

クリスマス〜年末年始に向けて一気に時間がながれる師走が始まりましたね。イベントや宴会、パーリーが多い時期かと思いますが、食べ過ぎ飲み過ぎにご注意、風邪などひかないようお気をつけくださーい!

というわけで本日はVege&Fork Marketでお世話になったアーティストのライヴ告知でした!

2011/12/01

雑誌「エココロ/野生の食卓」が勉強になる。

未だに雑誌が好きです。装丁、レイアウト、デザイン、フォントや写真など、綺麗な雑誌は開いた瞬間に心地よく、作り手の創造性や心意気を感じます。もちろん、コンテンツの充実度が大切であることは言う迄もありませんが、とても読み応えがあった一冊です。
(書評ではありません。)


http://ecocolo.com/

以前のエントリーでお伝えしたとおり、NPO団体のSinging Angelが運営するサラデコ食堂(南町田)が12月にオープンします。
「未来のこども」、「地域」、「地産地消」を大事にし、「安全な食を届けること」をテーマにしたプロジェクトです。(僕はここで開催予定のマルシェの監修・制作で参加し、相方はサラデコ食堂のシェフとして参加します。)こういうタイミング時にはこういう雑誌が目に入ってくるんですね。
とても興味深い記事がたくさんありました。

野生の食卓
かつての人々にとって、”食べる”ことは、自然(=神)とつながる行為でした。
動物、植物、同胞である命をいただくということに、
とまどいや切なさを抱いていたからこそ、その行為は神聖なものであったかもしれません。
土、水、太陽、あたり前にあるエレメントが、命をはぐくむということ。
その命がどこで、どんなふうに生まれ、はぐくまれてきたのかということ。
となりの友人が、自分が、育てたものなら、もっと最高の味わいがする。
そうして一歩一歩、”いのち”の原風景に近づいていけば、自ずと見えてくることがある。
それが、野生の食卓。(本文より抜粋)

非常に西洋的というか自然神的な文章です。
これをなんと「シンデレラ」に例えて「本来あるべき食卓」の姿を問題提議しています。
シンデレラとは「灰かぶり娘」を意味する、というのです。灰=竃(かまど)。竃は火を指します。人類は火を使う事で他の動物と差別化され、進化してきました。以降「火」は変化や転換の象徴としてとらえられたのです。
この童話は1万年前の最古の神話に端を発しており、人間と自然の結びつき=野生の記憶を表現した物語だった、と。神話的世界と哲学で「現代の食卓」を考えるという発想。本当の「シンデレラ」を知ることができました。

もうひとつ、おもしろい記事が。

食の道筋をクリアに— カリフォルニアで生まれた「OPEN」プロジェクト
サンフランシスコのバークレーにあるレストラン「シェ・パニース」全米で最も注目を集めているこの小さなレストランが、アメリカの”食”に対する考え方を変えつつある。
(※リンクは音が出ます。)

「OPEN」とは?
オーガニックファームや漁師から直接食材を仕入れ、その日に最も旬なものを料理するために、決まったメニューを存在させず、生産者からお客さんに届くまでの全てを「公開」させます。つまり生産者の「顔」を見せるのです。
野菜を工場ではなく、土で栽培することから「土壌の問題」に関心をもってもらえるような工夫をしたり、「OPENsoil」というイベントでは土が付いたままの野菜を食べたり、魚料理では水質汚染や水不足問題、生態系についての説明もメニューに書いてあるそうです。

食に関する子供向けのワークショップでは、ピクルスを作ったり、自転車を改造した脱穀機で脱穀に挑戦したり、蜂の巣を見ながらミツバチの役割を考え、なぜ焼きたてのトウモロコシがおいしいのかを皆で勉強する。食べることの大切さ、根幹を知る。素晴らしいアプローチですね。


オープン・ハーベストとは
1971年にアリス・ウォーターズが、カリフォルニア・バークレーに開いたオーガニックレストラン「シェパニース」は、サンフランシスコ周辺で、農家や酪農家、漁業家などとの関係を深め、どこで、どのようにして私たちの食べ物は育てられ、どの季節に食べることが最も熟して美味しいのかということをアメリカの人たちにより深く考えさせるムーブメントを引き起こしました。また、小規模な生産者に対して、工業化された農業とは別の選択肢を与えました。食に対する透明性、命にかかわる畑と食卓のつながり、これらの着想がOPENの基本です。このシェパニースを中心としたシェフ達から生まれた食とアートのプロジェクト “OPEN”が初めて 日本にやってきます。名付けて“OPENharvest”。オーガナイズは、私たちFoodlight projectとアメリカのOPENの面々です。これまで西海岸を中心にアメリカ国内で開催されたOPENは、”  “、そして未来をテーマに開かれました。(サイトより抜粋)



「食べれれば何でもいい。」という考えではなく、本来「食」は楽しむものです。そしてその食材・食物のコンテクスト(文脈)を知る事でもっと「おいしく食べる」ことができるんだと思います。たしかに食事を楽しむことができる人と食事をするとおいしい。こんな気持ちになる人は多いのではないでしょうか。
Vege&Fork Market では生産者から作物の説明、育て方の話しを聞く事が出来ました。本当に愛情を持って作ってらっしゃいます。それ自体がためになることですが、食べたときの味が例えばスーパーで買ったものとは全然違う。コンテクスト知ることは大切な事だと痛感します。

アメリカを美化するわけではありませんが、先進的な取り組みをしていることは事実です。ロンドンやフランスを始め欧州でも「オーガニック」が主流となっています。他にも世界中で食に対する新たなアプローチが生まれているんだと思います。逆説的ですが「オーガニック/organic」とは「有機」以外にも「元来の/生まれたままの/生命の」を意味します。(フランス語やスペイン語では「ビオ/bio」と言います。)つまりこのような取り組みやアプローチは原点回帰的思考と言えます。

南町田の「サラデコ食堂」や「サラデコマルシェ」を始めとするプロジェクトや、これからのVege&Fork Market 他あらゆる場面で考えていく必要がある重要なテーマですね。
専門家や情報通の方からもいろいろと話しを聞いてみたいです。非常に興味深い分野です。