2011/09/06

新百合ケ丘の飲食店がもっとおもしろくなったらいいなぁ。

渋谷区の神山町にはバーやカフェ、ラウンジ、ダイニング、レストランなどなどの店が連なっており、激戦区。地下のワインバーとか隠れ家的な飲食店もたくさんあって客層は圧倒的に社会人。外観や内装はもちろん、味のクオリティも高そう。逆にそうでなければやっていけないだろうけど。ちょっと異風のブックストアSHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERSとかおもしろい。(この場所は昔、パステルっていうプリンスイーツのお店だった。学生の頃、バイトで2t保冷車のドライバーをやっていたことをいつも思い出す。)渋谷で仕事を終えたときは神山町を通って代々木公園駅へ歩いて小田急に乗る。

小田急沿線、代々木上原周辺はユートピアだ。とても住みやすい町。(実際5年くらい住んでいた。)オーガニックの店はもちろん、地方の食材を盛り込んだ居酒屋とかバーとか焼き鳥屋とかパン屋とかもう、和洋問わずハイセンスな店がたくさんある。接客レベルも高いと思う。なので心地よい。神山〜代々木八幡〜代々木上原は「食」には困らない。最近は上原の数年かかっていた駅内工事も終わり、ショッピングモールのような仕上がりになっていてびっくり。TSUTAYAは復活していなかったけど。超奇麗。

比較することもないのだけど、我が街、新百合ケ丘の飲食店群はもう少し盛り上がったらいいなーと思ってます。贅沢かな。そもそも新百合ケ丘って駅前にスペースがたくさんあるけど店舗が犇めくような商店街はない。これはいいと言えばいいのだが、その分だけ一店舗の存在が浮き彫りになる。駅近の飲食店は他駅と差別化されてるわけもなく画一的にチェーン店ばかりで個性的な店も特にない。モールの飲食フロアに行って食べるのも何か違う。微妙にラグジーな気分になりたいときにちょっと入りたいカフェ×ラウンジっぽい店とか欲しいな。音楽とかもちゃんと聴けて。上原のFire King Cafeとかいいなぁ。あ、比べちゃイカンのですね。上原にあるからいいってのもあるし。

新百合ケ丘は勿論郊外のベッドタウンだから必然的に「30代以上、子供あり」みたいな層が主要ターゲットになるんだろうけど、ちょっとおとなしくて刺激が足りない気がしてます。刺激っていうのは言い換えれば「遊びな店」。ちょっと変な店でも味とか雰囲気とか店員レベルとかトータル的な品性があればみんな行くと思うんだけどな。抽象的過ぎな話ですが。それがベジとかオーガニック料理を出す店とかだったらもっといい。
小田急グループが不動産を持っているんだろうし、地価が安いとは言えないから資金力と信用力がある大手しか参入できないっていう背景はあるのかも知れない。そもそもそういう類の店って運営が難しいのだろう。内装にお金がかかったり。それでいて一品あたりを安く抑えなければいけないし。仕入れや人件費のバランスとか。

僕は新百合ヶ丘周辺には感度や良識が一定以上ある人が多いと勝手に思っていて、「本質的にいいものを理解することができる人」は結構いるんじゃないかって仮説を立ててます。(だからプロジェクトが考えられる。これからも。)例えば代々木上原にオーガニックを意識した店舗があるということはつまり、そこには「わかる人」がいる、ということ。「いいものだってわかってくれるよね?」っていう前提がお店とお客さんの間に存在する。新百合ヶ丘なんかもそのポテンシャルを感じてます。別にその他の地域がどうこう、という話ではなく、つまりそれがマーケティングということ。そこで商売をやる必然性を考えなければうまくいかないんじゃないかなって思うのです。

と言いつつ、先日まさにこれから取り組もうと思っていた「玄菜麺の普及活動」と「自分のプロジェクト」のリンク企画(=ベジ/オーガニック活動)が尻切れになってしまいました。改めてマーケティングって大事なんだなぁと気付きます。もちろん企画側が仕掛けていくことも大事なんだけど、客層目線、求めているものにもっとフォーカスしつつ、こちらが提供していこうと思っていることをブレンドしていかなければいけない。

ベジ、マクロビ、オーガニックってどうも「クール」な店だと思われている気がしてならない。「高いんでしょ?」とか「あぁ、いいことしてるね。」みたいな。難しいと思われてるのかな。